土地のこと
土地に関しては(近隣物件の)現地確認に加えやったことがあります。
それは、活断層データベース確認、空中写真判読、古地図確認、ハザードマップ確認、自治体の将来計画確認です。
結構しましたね。
私たち夫婦は大学等で地球科学系を勉強しました。私はそれと関係のない仕事をしていますが、たけのこは結構それを活かした仕事をしています。ですので、土地そのものに対してはそれなりに考えて?決めようという感じになっていました。
まず、一番重要なのは、断層との位置関係です。私たちの住んでいるところには、危険度が結構高めの活断層が走っています。全く動いていないので、これから動くと言われている断層です。学生の時にも当然習った断層ですが、今回改めて地図で確認しました。日本の活断層については、国の機関である産業技術総合研究所(産総研)がデータベースでまとめているので、断層がどこをどう走っているのか地図で確認することができます。やはり断層直上や近隣は嫌なので、断層に比較的近い土地は、場所だけで候補から外しました。
もっとも、日本にいる限り、断層の脅威から逃れることはなかなか難しいですが。
次に空中写真判読です。これはたけのこがどこからか調達してきました(国土地理院のホームページから入手できます)。空中写真を並べて、目を寄せて・・・・。私はこれが苦手で、ちょっと練習しましたが目が痛くなりました。そこで登場するのが立体視用のレンズ。これで見てみます。空中写真判読では、断層地形はもちろん地滑り地形などもわかることがあります。私たちは、交通の便のいい地域と悪い地域の二つの候補地域がありましたので、それぞれについて空中写真で確認しました。といっても、私には何が地滑り地形かとかの判断はできませんので、これはたけのこがしてました。その結果、交通の便の悪い地域の近く(近くと言っても隣の山)にきになる形跡が見えたらすしい。誤解のないように言いますが、当該地域そのものには全く問題はありません。
3つ目は古地図です。古地図といっても古い地形図に基づくものです。これは国土地理院のホームページからみることができます。昨年の胆振東部地震では、震源から離れた札幌でひどい液状化が起こりましたね。こういう液状化は水の位置が重要です。そこで、古地図を使って、過去の土地の状況を調べました。特に、水路や川の形跡がないか、水田利用されていたかどうかなどについて確認しました。
交通の便がいいところは、田んぼ跡、交通の便が悪いところは、山の斜面を切り取った場所でした。これはもともと営業さんたちから聞いていたことと同じです。
4つ目はハザードマップの確認です。二つの候補地域はいずれも高く、海からも川からも距離、高低差があるので、水害の心配はないと思っていましたが、土砂災害が気になりました。そこでマップで確認です。水害については問題ありません。土砂災害については、交通の便が悪いところは問題なし、もう一つの方は、近くに崖がありますが、マップでは色はついていませんので、一応大丈夫ということになります。
最後に、自治体の将来計画。これはDH社の偉い人にアドバイスを受けてみたものです。地方では人口減少に備え、ある程度コンパクトなまちづくりをしていく必要がでてきます。交通の便のいい地域は、地域拠点(正しい名称ではありません)とされるエリアで、交通軸と位置付けられている道路沿線にありますので、将来的にもある程度の交通インフラが維持されると認識しました(そうあってほしい)。もう一つの方は、地域拠点という位置付けですので、コミュニティとしては維持していく方向であると認識しています。
一応、これだけ調べて確認しました。結論としては、地盤的にはどちらも大きな問題はない。大きな違いは、交通関係ということで、いままでと大きな変化はありません。ただ、知らなかったでは済まないので、自分たちが納得するためにも重要なステップだったと思います。私的には、住んでいる自治体の将来構想にきちんと目を通したことが有益でした。